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2014年6月 9日 (月)

橋脚の憂鬱

つなぎ目のジョイントの凹凸が合わないのと同じくらいに困った問題なのが、橋脚。
立てたい所に立てられない。いろいろと考えてきたレイアウトプラン(レールが足りなかったり場所が無くて検証できていない)も、橋脚が原因で実現できないものも多々ある。つまり、机上の空論・絵に書いた餅に過ぎない。

橋脚として販売されているのは「J-14 ブロック橋脚」「J-15 ミニ橋脚」「J-22 複線ブロック橋脚」の3種類。この他に代用できるものに、「R-25 地下直線レール」「J-13 都会の駅」「J-26 曲線の駅」「トレインケース」がある(販売終了品には、「J-25 クリアドーム (しかくがた)」「J-26 地下の駅」「地下グランドステーション」「切り通しレール」もある)。
メーカー側の都合として、需要が無いから種類を増やせないという理由は想像に難くない。
販売されている橋脚ではできないパターンを考えてみる。

▼その1▼「複線ミニ橋脚」
ミニ橋脚のレールの幅方向の寸法は、95mmある(ブロック橋脚と同じ)。そのため複線の間隔60mmには並べられない。
その対策
・ずらして並べる
 それだけでは、つなぎ目を支えられないため、30mmの棚(オーバーハング)を付ける。
 また、重ねるための上面の突起を削り取らなければならない。
Pr104
Pr105

・並べられるように切る
 重なりとなる寸法は、35mmある。この寸法そのままを切ってしまうと脚部が片側だけとなり自立できない。
 上から見てL字形になるよう切り欠いて噛み合わせると、しっかり固定できるものの、上面の突起を削り取らなければならない。
Pr106
 結局、重なりの35mmを、2個のミニ橋脚に17.5mmずつ振り分けて切るという単純な案に落ち着く。
Pr107
Pr108

・複線ブロック橋脚の改造
 複線ブロック橋脚を切って高さを低くする。
 ミニ橋脚を改造するのとどちらがいいかは、改造の作業に大差ないことからコスト比較で決める事になる。
 ミニ橋脚16個入りと複線ブロック橋脚6個入りを1個あたりで単純比較すると、複線ブロック橋脚は、ミニ橋脚の約4倍。
 ミニ橋脚は、2個を改造して使うとしても、まだ複線ブロック橋脚の改造のほうが高いように見える。
 しかし、使う時の高さは、ミニ橋脚1段分の1/4、2段分の2/4(=1/2)、3段分の3/4の3段階ある。合計6段分でミニ橋脚12個分となる。
 複線ブロック橋脚は、改造する時に3段階の高さに改造すればいいので、3個で済む。
 購入価格次第で逆転もあり得る。

・ミニ橋脚を切って2個を固定して一体化
 ミニ橋脚を、並べられるように切るだけでなく一体化してしまうと、切り離した部分を脚柱に流用すれば、3段階の高さを6個のミニ橋脚で作れる。
 固定する補強部材が必要なため、コストが安いとは一概に言えない。


 17.5mm短いミニ橋脚を、水平方向にブロック式の連結ができるようにして新製品として市販して欲しいところだが、水平にブロック式では強度に問題がありそう。名称は、「ミニミニ橋脚」では混同してトラブルになるし、「マイクロ橋脚」では誤解を与えるため、「コンパクト橋脚」とか。

ミニ橋脚を半分に切って60mm延長した場合も、3段階の高さを6個のミニ橋脚で作れる。しかし、半分に切ってしまうと、使い道は「複線ミニ橋脚」だけになる。
17.5mm短いミニ橋脚では、他にもこの後に出てくる「地上複線対応ミニ橋脚」や「段差橋脚」にも使い回せる。

▼その2▼「地上複線対応ミニ橋脚」
ミニ橋脚を置くと地上側は隣に複線の間隔でレールを並べられない。
これは、「複線ミニ橋脚」の場合で考えた、並べられるように17.5mm切ったミニ橋脚で解決する。
これがあると、複線の曲線で、一方が地上(内側外側問わず)で他方が坂曲線という配置がきる。

▼その3▼「地上複線対応ブロック橋脚」
ミニ橋脚と同様に、ブロック橋脚を立てると、地上側は真下のレールの隣に複線の間隔でレールを並べられない。この場合では、地上も高架も単線であっても、複線ブロック橋脚を使うことになる。
ブロック橋脚やミニ橋脚の上に積み重ねる機能は失われるが、脚柱を切り離して位置を11mm内側に変える。真下のレールを挟む柱脚部も合わせて切る。
Pr110

しかし、車両との余裕が無い。そのため、薄い脚柱を作らなければならない。
※余談:LibreOfficeの憂鬱。LibreOfficeで作図したベクタデータをコピペすると色が化ける。

別な方法として、脚柱が下のレールを跨ぐのではなく、片側の脚柱のみで支える「片持ち橋脚」もある。
ただ脚柱の一方を切っただけでは、橋脚が倒れてしまうため、柱脚の部分をレールの真下まで拡張する板を貼り付ける。

「片持ち橋脚」の別な用途として考えられるのは、いわゆる「プラレールタワー」に使うこと。
積み重ねて内側からタワーの各段のレールを支える。それだけでは安定しないため橋脚同士を連結して固定する。
そうして出来上がったタワーは、外側に脚柱が無いため、車両がよく見えるし、車両の搭載や取り出しもし易い…が、改造の手間(橋脚の数)を想像すると憂鬱になる。

▼その4▼「段差橋脚」
ブロック橋脚とミニ橋脚を複線の間隔に並べることもできない。
これは、「地上複線対応ブロック橋脚」と「地上複線対応ミニ橋脚(17.5mm切ったミニ橋脚)」の組み合わせで解決する。
これがあると、複線の曲線で、一方が高架(内側外側問わず)で他方が坂曲線という配置がきる。

▼その5▼「直交橋脚」
ダイソーのプチ電車シリーズにはあるけれど、プラレールには無い部品。
跨いでいる部分を上下方向に切り分けてつなげるだけ…と思いきや、そう単純には済まない。この部分が薄いため、切り分けるというよりスライスするような感じになる。
そのため。跨いでいる梁の部分と脚柱の部分に3分割して、別に作って追加した梁に直角に載せることになる。、

▼その6▼「偏心偏角橋脚」
わざわざ直交橋脚を作るなら、欲が出てくる。
直交以外の角度でも支えられるように回転でき、更に中心位置も変えられるようにしたほうが自由度が増える。

▼その7▼「拡張橋脚」
橋脚の上面を広げて支える面積を大きくする。1/4直線レールまるごと1個を1個の橋脚で支えられたら、橋脚の数を減らせる。

▼その8▼「3線橋脚」
複線と複々線との間、3線分の橋脚。ニーズがどのくらいあるかは不明。

▼その9▼「複々線橋脚」と「複線直交橋脚」
単に複々線を高架の高さで支えるだけなら「トレインケース」を使えるけれど、「複々線橋脚」が必要な場合は他にもある。
「複々線橋脚」を作る方法のひとつは、2個の「J-22 複線ブロック橋脚」を複々線の間隔で並べられるように改造すること。
他には、1個の「J-22 複線ブロック橋脚」の両脇に、2個の「J-14 ブロック橋脚」を複々線の間隔で並べられるように改造する方法もある。

ここで「複線直交橋脚」についても同時に考えてみる。ひとつ考えられるのは、地上のレールを跨いだ「J-14 ブロック橋脚」2個の間に、複線を支えられる梁を橋渡しする方法。
「複々線橋脚」と「複線直交橋脚」の両方に使えそうな構造は、「地上複線対応ブロック橋脚」2個の間に、回転できるように複線を支えられる梁を橋渡しするもの。
一直線上に展開すれば「複々線橋脚」として、回転させて「コの字」にすれば「複線直交橋脚」として使える…はずだが、支える位置が外れてしまう。

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